東京漏斗胸整体ドットコム

ここではまず、呼吸するために動く軟部組織（筋肉や筋膜や靭帯など、ゴムのように伸び縮みが可能な組織）の伸縮性能を向上させることで、より強力に空気を吸引できる状態を作り出すことを目的とします。

方法としては、要所要所の軟部組織（筋肉、筋膜、内臓など）に対して気を流し込む、というとても単純なものです。硬い組織に対しては、コリコリと指で圧をかけて痛さの加減などを確認しながら行うこともありますが、決して恐さを感じるような激しい痛みではないのでご安心ください。

この段階でも、人によっては息苦しさを大きく軽減させることが可能です。（加えて後半の内容を行えば、より一層軽減できます。）

（後半）肺の吸引力を利用して肋骨（胸郭）を拡張させる整体＝骨の形を変える

ここでは仕上げとして、前半の整体でパワーアップした吸引力を使って、実際に肋骨の角度を広げていく操作を行います。原理としては単純で、風船を空気で膨らますようなものです。胸郭内部を風船ととらえ、その中に高い空気圧を発生させることで、胸郭の容積を広げます。結果として、肋骨を内側から外に向かって空気圧で押し広げることができます。

この変化を実際の写真でご覧ください。

このやり方には弱点があります。それは、外科的な手術のように、狙ったポイントだけにピンポイントで圧力をかけることができないということです。

つまり、へこんでいるところにも、へこんでいないところにも、均等に圧力がかかってしまい、へこんでいるところが膨らむと同時に、へこんでいないところも膨らんでしまうのです。

したがって、見た目の効果からすると、手術にはかないません。

でもその一方で、手術を行ったのに、息苦しさが改善されない、あるいは息苦しさがとり切れないという人がいます。このような人にとっては、当院の整体法は有効性が期待できます。なぜならば、息苦しさの原因は、肋骨の形のへこみを減らすことよりも、肋骨内部の容積を広げることの方が重要だからです。

極端なことを言えば、形がへこんだままでも、容積が広がれば、息を吸い込むスペースは確保され、息苦しさは軽減します。ですから、当院で行っているように、へこんでいるところも、へこんでいないところも、まとめてすべてを膨らませていくという方法は、健康面ではむしろ望ましいといえます。

特に、胸板が全体的に薄いと感じている方には、当院の方法は自信をもっておすすめできます。

※息苦しさの要因は、容積だけではありません。筋膜や気道、神経の胸郭内での癒着、食道の癒着、背中の筋膜の癒着など多角的に改善を施す必要がある場合も、決して珍しくありません。そして、それらのことに関しても、すべて当院では解決を目指していきます。一度にすべてのことに手は付けられませんが、できるだけ当人に効果を感じやすい内容を見定めて、優先順位の高いものからアプローチしていきます。